金額
5400円
PDFファイル193ページ
動画教材
音声ファイル教材
英会話学習ソフト
すべてを含めた値段です
値段的には高すぎることもなく妥当な気がします
評価と感想
評価 ★★★☆☆
宣伝文句として、1日10分学習するだけで、英会話ができる様になると書いていますが、英語を日常的に使う機会のない日本で、1日10分程度の学習で英語を話せる様になんて絶対にありません。
母語以外の言語の習得環境には、大きく分けて2種類あり、第二言語環境と、外国語環境というものがあります。
第二言語環境というのは、学習している言語を、教室の中だけでなく日常生活でも使用する機会のある環境のことです。
一方外国語環境というのは、学習している言語の使用機会が教室の中だけで、日常的には使用機会がない環境のことを指します。
第二言語環境の場合、日常生活の中で、獲得しようとする言語に触れる機会があるため、机に向かって勉強という形をとらなくても目標とする言語を習得できる可能性があります。
しかし、外国語環境の場合、自ら机に向かって学習しなければ目標とする言語に触れる機会がほとんどなくなってしまうため、習得するためにはできるだけ多く、意識的にその言語に触れていく必要があります。
もちろん日本で英語を習得する場合は、外国語環境での学習になるため、1日10分の学習で習得できるなんてことはありえません。(ずっと英語を使って生活している人は別です)
しかし、この教材のポイントとなっているチャンクを暗記していくという点に関しては非常に効率的な英会話習得の方法だと言えます。(チャンクとは、単語と単語のつながり。例えばlet me ~ Do you think~など、よく使うフレーズはわざわざ頭で「letの後は目的語になる人がきて・・・」などと考えることなく、let meのを一つのまとまりで使おう、というような感覚です)
ネイティブのほとんどは話す時にチャンクを意識して話しているため、ネイティブの話す感覚に近づくためにはできるだけチャンクの量を増やす必要があるからです。
しかし、そこにも一つだけ落とし穴があります。
チャンクの量だけを増やしても自由に英語を話せる様にはなりません。
やはり文法力も必要になってきます。
少し難しい話や専門的な話をする場合、ネイティブスピーカーでも、少し止まりながら言葉を選ぶ様にして話します。
それは適切な単語を探すのと同時に、文法を意識しながら、相手に誤解がないような言い方を選んでいるからです。
つまり、ネイティブのように英語を話すためには、できるだけたくさんのチャンクを身につけること+文法力が必要だということです。
この教材ではチャンクの方を身につけられるので、英会話力アップの役には立ちますが、この教材だけで完璧になれるとは思わないことが重要だと思います。
っということで、文法力に関してはあまり役立つ教材ではありませんが、英会話力の半分を強化できるという点から、個人的にはいい教材だとお思います。
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